11月はデータ解析や心理学実験のレポートなどで忙しかったです。また、漢検1級の合否が発表されました。結果は87点でした。次は6月に受けるので合格できるように頑張っていきたいです
12月はデータ解析や心理学実験のレポートなどがあるので、しっかりと頑張っていきたいです
12月の気象予報士試験の目標は
一般知識では「大気の大規模な運動」
専門知識では「高層気象観測」と「気象衛星観測」まで進めていきたいと思います
気象予報士試験の実技は非常に難しいです。気象予報士試験の実技試験を知らない人に聞くと「アナウンサーのように解説するの?」と思う人が多いです。しかし、実際の気象予報士試験の実技試験は天気図などを読み取ったり解析を行ったりする科目です。
実技試験の問題は過去の(大雨や大雪など)事例から出題されます、例えば、冬でいうと、大雪や南岸低気圧(西日本と東日本の太平洋側に大雪を降らせる低気圧のこと)などの現象が出題されます
ここから、天気図の現象日と出題の考察を書いていきたいと思います
ここ最近5年程度の実技試験の現象の出題日を表にまとめました。過去5年程度の過去問題を使いました(第45回(2016年1月31日)~第60回(2023年8月27日))。現象が起きた日から気象予報士試験に出題される日までを表しています。
また、基本的に図1の資料として載っている天気図を用いました。また、21時の天気図が載っている場合があります。この場合はその日としています。
例)5日21時の天気図→5日の9時の天気図→5日と示します
結果
気象予報士試験 実技出題日.pdf - Google ドライブ
回数でいうと、実技1と実技2は「2年以上3年以内に出題された」回が一番多くなっています。
実技1は「2年以上3年以内に出題された」が9回と、とても多いです。
実技2は実技1より「5年以上6年以内に出題された」回が最近の傾向としてあります。また、連続して2回「5年以上6年以内に出題された」ところから出題されました(2023年 月現在)。
気象予報士試験に出題された月ごとの出題数と出題率を見ると、全体では多い月順に「1月」(50%)、次に「4月」(42%)の順に出題される月が多いです
実技1では多い月順に「1月」(25%)、次に「2月」(17%)、「4月」(17%)、「6月」(17%)、「7月」(17%)の順に出題される月が多いです
実技2では多い月順に「1月」(25%)、「4月」(25%)、次に「6月」(17%)、「9月」(17%)
の順に出題される月が多いです。
共通することは全体、実技1、実技2でも「1月」に関する問題が多く出題されていることです
まとめ
実技1はどちらかというと最近起きた現象が出題される傾向があり、実技2はどちらかというと少し昔に起きた現象が出題される傾向があります。6年前くらいから、天気図や起きた現象の確認を行う必要があると思います
また、台風や南岸低気圧など大きな災害が起こった現象などを収集したり見たりする必要があるのだと感じます
というより、「何で始めたの?」と思う人もいるかもしれません。漢検では漢検1級の模擬試験を運営しています(大智模試)。私も気象予報士試験でも、何かできることはないかなと考えたら、実技試験の問題に「何年に出題されたか」のようなことはできると思ったからです。ここから、気象予報士試験の参考資料などを上げていこうかなと思います
気象予報士試験は模試は運営しません。あくまで、補助的な役割として運営していきます
よろしくお願いします
2023年8月26日は午後から神戸市付近は大気が非常に不安定でした。雨が強いのと雷がたくさん鳴っていました。また、この日は家の最寄りの公園の祭りでした。因みに、雷雨が収まったあとは中止していました
私は家にいましたが、雷がたくさん鳴っていました。雷活動度でみると「4」を記録しました。また、家から雲をみると、雲の高さ(雲頂高度)が低かったです。今まで、たくさんの雷雨を経験しましたが、私的にはこれが一番凄かったです
また、この雷雨で、一時、神戸市に大雨・洪水警報が発表されていました
気象予報士ではないので、予想の範囲で書いていきます
実況
雷活動度でみると「4」を記録しました
また、竜巻発生確度でみると神戸市付近に「2」が発表されていました
考察
雨雲の動きを見ると、北北東に進んでいることが分かります。18時30分には18時20分には見られなかった、雨雲の結合により80mm以上の降水強度の範囲が拡大していることが分かります
18時50分では放電(落雷)が重なり合うほどの放電(落雷)が観測されました
また、拡大すると、六甲山付近に沿って、放電している回数が増えていることが分かります
このようなことから、六甲山付近で雨雲が強化され(誘因)、雷が増えた結果と考えます
第60回気象予報士試験が終了しました。試験まで早く感じました。年齢を重ねてきたからなのかな
気象予報士試験の問題用紙です
ここから第60回気象予報士試験の難易度解釈をしていこうと思います
気象予報士試験の難易度解釈は私が見た感じ、解いた感じを基に書いています
第60回気象予報士試験の総括
下記からは各試験科目ごとに書いてあります。読みたいところから読むことができます。
全体的にみると、図の問題が多かったです。基礎的な問題が多い印象でしたが、一部、応用的な問題が出題されました
問2より
凝結高度と飽和水蒸気圧に関する計算問題が出題されました。この問題は難しかったと思います。このような計算問題に慣れることが必要だと感じました
問3より
過去問を彷彿させるような問題が出題されました。第45回(平成27年第2回)に似た問題が出題されました。これは過去問研究をしっかりとすることが必要だと感じました
問7より
低気圧に伴う風と気圧に関する問題が出題されました。これは基礎的な問題ですが、問題文は少し難しかったように思います。まずは基礎的な知識を蓄えることが重要だと思います
問8より
地衡風に関する問題でした。今回は文章ではなく、図に表した問題でした。文章とはまた違う難しさがあり、基礎的な問題でしたが、少しややこしい問題だったようにも思えます。
全体的にみると、 基礎的な問題が多かったように思います。また、問1のような計算問題は受験者に衝撃を与えました
問1より
受験した人は「始め」の合図で問題用紙を開けると、計算問題が出題されていることに驚きを隠せない人が多かったように思います。
この問題は湿度等の測定結果を基に計算するという問題が出題されました。いつもは基本的な理解を問う問題(地上気象観測の場合)だったのが、計算するという新しい問題形式が出題されました
このことから、暗記するだけではなく、計算が可能な分野でも計算練習や計算対策を行うことが必要だと思います。そして、一度、このような問題を解くことが大事だといえます
問4より
数値予報モデルで計算されるものについて出題されました。これは第42回(平成26年第1回)を彷彿とさせる問題でした。この問題は基礎的な問題とはいえ、落ち着いて解く問題であることがいえます
シアーラインの問題や転移層の厚さなどの問題が出題されました。今回の資料はほぼいつも通りの資料が多かったように思います。
問1では地上天気図や前線面の描画問題などが出題されました。
問2ではトラフの問題、気圧の谷の問題や前線の描画問題などが出題されました。
問3では状態曲線と参考にした状態曲線の名称を漢字で書く問題が出題されました。
問4ではシアーラインの問題、大雪警報の発表基準や雪水比などの問題が出題されました。
問3の問題では
(1)雲底の高度を求めるために使用した等値線等を漢字で書く問題が出題されました。解析したり湿潤断熱線などの線を覚えたりすることが今回の試験で明らかになったと思います。
また、前回(第59回)の気象予報士試験では実技2で天気図にある、海上警報を漢字で書く問題が出題されました。最近ではこのような問題が出題傾向としてあるので、再確認することがいえると思います。
今回はいつもの実技試験よりもストーリー性を重視するような問題が大問として問われました。
問1では地上天気図の問題や強風軸などの問題が出題されました。
問2では台風の温帯低気圧の関する問題や全球モデルとメソモデルの降水量の分布の違いなどが出題されました。
問3では温度移流の問題、前線の描画問題や台風の移動速度などの計算問題などが出題されました。
問4ではある地域の防災事項に関する問題と台風に関連する気象現象を記述する問題が出題されました。
問2の問題では(1)の問題を解いたあとに、(1)のa~fの中から温帯低気圧に変化するときにみられる特徴を選ぶ問題でした。これは時間と時間軸を一致させる(分かっている)ということが必要だと思います。また、実技試験はストーリー性を感じることで「実際に気象予報士になったときに解析している自分」を想像しながら、問題を解くことが必要だと思います
第61回の気象予報士試験の予想は計算問題が増加すると思います。また、学科試験(一般知識と専門知識)は図や計算問題が多くなると予想します