気象予報士試験・防災士 勉強ブログ

気象予報士を目指している大学3年生です。心理学の学校に通っています。第62回に気象予報士試験を受験する予定です。Twitterもしています。https://twitter.com/4uaoftxhixkbayy

第60回気象予報士試験の難易度解釈をしました

第60回気象予報士試験が終了しました。試験まで早く感じました。年齢を重ねてきたからなのかな

気象予報士試験の問題用紙です

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ここから第60回気象予報士試験の難易度解釈をしていこうと思います

 

気象予報士試験の難易度解釈は私が見た感じ、解いた感じを基に書いています

 

第60回気象予報士試験の総括

下記からは各試験科目ごとに書いてあります。読みたいところから読むことができます。

 

 

一般

全体的にみると、図の問題が多かったです。基礎的な問題が多い印象でしたが、一部、応用的な問題が出題されました

 

問2より

凝結高度と飽和水蒸気圧に関する計算問題が出題されました。この問題は難しかったと思います。このような計算問題に慣れることが必要だと感じました

 

問3より

過去問を彷彿させるような問題が出題されました。第45回(平成27年第2回)に似た問題が出題されました。これは過去問研究をしっかりとすることが必要だと感じました

 

問7より

低気圧に伴う風と気圧に関する問題が出題されました。これは基礎的な問題ですが、問題文は少し難しかったように思います。まずは基礎的な知識を蓄えることが重要だと思います

 

問8より

地衡風に関する問題でした。今回は文章ではなく、図に表した問題でした。文章とはまた違う難しさがあり、基礎的な問題でしたが、少しややこしい問題だったようにも思えます。

 

 

専門

全体的にみると、 基礎的な問題が多かったように思います。また、問1のような計算問題は受験者に衝撃を与えました 

 

問1より

受験した人は「始め」の合図で問題用紙を開けると、計算問題が出題されていることに驚きを隠せない人が多かったように思います。

この問題は湿度等の測定結果を基に計算するという問題が出題されました。いつもは基本的な理解を問う問題(地上気象観測の場合)だったのが、計算するという新しい問題形式が出題されました

このことから、暗記するだけではなく、計算が可能な分野でも計算練習や計算対策を行うことが必要だと思います。そして、一度、このような問題を解くことが大事だといえます

 

問4より

数値予報モデルで計算されるものについて出題されました。これは第42回(平成26年第1回)を彷彿とさせる問題でした。この問題は基礎的な問題とはいえ、落ち着いて解く問題であることがいえます

 

 

実技1

シアーラインの問題や転移層の厚さなどの問題が出題されました。今回の資料はほぼいつも通りの資料が多かったように思います。

問1では地上天気図や前線面の描画問題などが出題されました。

問2ではトラフの問題、気圧の谷の問題や前線の描画問題などが出題されました。

問3では状態曲線と参考にした状態曲線の名称を漢字で書く問題が出題されました。

問4ではシアーラインの問題、大雪警報の発表基準や雪水比などの問題が出題されました。

 

問3の問題では 

(1)雲底の高度を求めるために使用した等値線等を漢字で書く問題が出題されました。解析したり湿潤断熱線などの線を覚えたりすることが今回の試験で明らかになったと思います。

また、前回(第59回)の気象予報士試験では実技2で天気図にある、海上警報を漢字で書く問題が出題されました。最近ではこのような問題が出題傾向としてあるので、再確認することがいえると思います。

 

実技2

今回はいつもの実技試験よりもストーリー性を重視するような問題が大問として問われました。

問1では地上天気図の問題や強風軸などの問題が出題されました。

問2では台風の温帯低気圧の関する問題や全球モデルとメソモデルの降水量の分布の違いなどが出題されました。

問3では温度移流の問題、前線の描画問題や台風の移動速度などの計算問題などが出題されました。

問4ではある地域の防災事項に関する問題と台風に関連する気象現象を記述する問題が出題されました。

 

問2の問題では(1)の問題を解いたあとに、(1)のa~fの中から温帯低気圧に変化するときにみられる特徴を選ぶ問題でした。これは時間と時間軸を一致させる(分かっている)ということが必要だと思います。また、実技試験はストーリー性を感じることで「実際に気象予報士になったときに解析している自分」を想像しながら、問題を解くことが必要だと思います

 

 

第61回の気象予報士試験の予想は計算問題が増加すると思います。また、学科試験(一般知識と専門知識)は図や計算問題が多くなると予想します